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不慮の事故

2015/7/1

小児の死因で何が多いかご存じでしょうか?

生まれてすぐの赤ちゃん(0歳児)は先天性の(生まれながらの)病気で亡くなることが多いのですが、1歳以降に亡くなる原因で最も多いのは『不慮の事故』です。

年齢 第1位 第2位 第3位 第4位 第5位
0歳 先天奇形
(861人)
呼吸障害
(320人)
不慮の事故
(197人)
突然死SIDS
(129人)
出血性障害
(85人)
1~4歳 不慮の事故
(381人)
先天奇形
(162人)
悪性新生物
(79人)
肺炎
(75人)
心疾患
(57人)
5~9歳 不慮の事故
(353人)
悪性新生物
(99人)
他の新生物
(36人)
先天奇形
(32人)
心疾患
(27人)
10~14歳 不慮の事故
(283人)
悪性新生物
(112人)
自殺
(75人)
心疾患
(28人)
先天奇形
(25人)
15~19歳 不慮の事故
(660人)
自殺
(508人)
悪性新生物
(159人)
心疾患
(75人)
先天奇形
(30人)


不慮の事故のうち最も多い原因は、やはり『交通事故』です。小児外科では交通事故の治療に関わることが多々あるのですが、家族の様子を見ていて本当につらいです。今回は私が小児外科医として見てきた中で、特に注意していただきたい2点について述べたいと思います。

1.駐車場に要注意

駐車場での事故は本当に多いです。他の車などでどうしても物陰が多くなってしまいますし、子供が不用意に飛び出したりすることもあります。

そして特に注意をしてもらいたいのが、自分の車で自分の子供をひいてしまうケースです。特に年配の方に多い印象があります。ニュースでも高齢者がアクセルとブレーキを踏み間違えてお店に突っ込んでしまった事故などが報道されていますが、人ごとだと思わないでください。

子供はちょっと目を離した隙に車の死角に潜り込む事があります。駐車場で車を出すときは、必ず子供を車に乗せてからエンジンをかける。駐車場へ車を止める時は、エンジンを切ってから子供を降ろす習慣を身に付けましょう。

2.チャイルドシートをしてください

6歳未満のチャイルドシート使用は法律で義務づけられていますが、実際に使用されているのは6~7割と言われています。チャイルドシートを使っていればこの子は大丈夫だったのに、と思ったことは何度もあります。

特に子供がチャイルドシートをしないで、窓を開けて外を眺めながら走っている車を見かける事があります。絶対にやめてください。子供はちょっとの衝撃で簡単に車外へ放り出されてしまいます。大人で例えるならば、運転手がシートベルトをしていない上に、ドアが壊れて無い車を想像してください。その状況で冷静に運転できる人はいませんよね。

子供が泣いてしまうからという理由で親が抱っこしている場合もあります。事故の時に子供を手放さずに抱えていることは不可能です。子供を抱っこしてその上からシートベルトをしている人もいます。事故の時、子供は自分の何倍もの体重がある大人につぶされることになります。

愛するわが子の命を危険にさらしてまで急がなければならない理由があるのでしょうか?

一旦車を止めて泣き止むまであやすか、泣いても構わずチャイルドシートに乗せておくことを私はお勧めします。

<参考資料>厚生労働省平成23年人口動態統計月報年計(概数)の概況 (http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai11/toukei07.html)
日本生活リスク研究所 (http://seikatsurisk.com/1598_1.html)
JAF (http://www.jaf.or.jp/qa/others/knowledge/06.htm)

小児外科 松田 諭

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