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臍へそヘルニア

2015/3/1

今回のお話は臍ヘルニアです。通称“でべそ”ともいわれます。ドラえもんのジャイアンのお臍ですね。生まれて数ヶ月の時期にお臍がぷっくりと膨らみます。大きいものだとピンポン玉大くらいになります。筋肉(腹筋)の中に隙間があり、そこを通っておなかの中の脂肪や腸が出てくるためにお臍がぷっくりと膨らみます。押せば簡単に戻ります。怖がって押せないというお母さんもいますが、押し方で腸が傷ついたりおかしなことは起きませんから、心配しないでください。

出産の時、産科の先生の処置が悪いと臍ヘルニアになると噂されることもありますが、これはデマです。産科の先生は臍の緒(白いところ)を主にクリップで縛りますが、皮膚や筋肉などは触りません。臍の緒は数日で乾燥して、ぽろっと取れます。

臍ヘルニアは生後1歳までに9割が自然に治るといわれています。ヘルニアには嵌かん頓とん(腸や脂肪が出てきて戻らなくなってしまうこと)の可能性はあるのですが、子供の臍ヘルニアはほとんど嵌頓することが無いので心配しなくて大丈夫です。


臍ヘルニアは何もしなくても9割が自然に治るのですが、臍の膨らみがだんだん大きくなってしまうことがあります。臍が大きくなってしまうとヘルニアが治る (筋肉の隙間が閉じる)としても不格好な臍になってしまうことがあります。それを予防するために圧迫療法というのを行います。

スポンジや綿球などを使用して、臍を押さえつけた状態をテープで固定します。圧迫療法の一番の問題はテープかぶれを起こすことがある点です。テープかぶれ を起こした場合は圧迫療法を一旦お休みして、皮膚かぶれが治ってから再開します。また押さえ方によっては腸自体を圧迫してしまい、腸を損傷する可能性がい われることもありますが、ちゃんと膨らみを戻した状態で圧迫すれば問題になりません。


1歳を過ぎても臍ヘルニアが治らない場合、筋肉が閉じて臍は膨らまないけれど臍の形が不格好(臍の中央が盛り上がって治っている場合など)の場合に手術で 治します。嵌頓を起こさないために絶対に手術をしなければならないわけではありません。将来的に本人がおへその形を気にしたり、周囲の友達からからかわれ て悩んだりすることが無いように、整容的(美容的)または心理的(精神的)な理由で手術を行うことがほとんどです。

小児外科 松田 諭

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