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最先端の関節医学 "人工関節置換術"

2009/08/01

今回は整形外科部長代理で、膝の人工関節置換術の専門家でいらっしゃる原先生に突撃レポート致しました。
(以下、大:大内、原:原先生)

まず自己紹介をお願いします。
はじめまして!今年4月から整形外科に入職いたしました原憲司と申します。私は整形外科の中でも膝の人工関節置換術を中心に治療を行っております。平成9年に山梨医科大学を卒業後、東京医科歯科大学整形外科に入局し、人工関節置換術を中心に治療を行って参りました。
一般の読者の方にも分かるように「人工関節置換術」について教えてください。
膝の関節の表面には軟骨があり、クッションの役割をしています。軟骨が痛 んでくると歩き始めや階段の昇り降りの際に、膝に痛みを感じるようになります。そして、徐々に進行してくると痛みが増強して、膝のレントゲンを撮影すると 軟骨の下にある骨まで削れていることがあります。靴底に例えるならば、すり減ってしまった状態で、新しい靴を購入するか、または靴底を新しいものに取り換 える状態ですね。
それはわかりやすい例えですね。
しかし、人間の膝は新しいものに交換できないので、傷んだ靴底を削って新 しい靴底に変えるのです。まさにそれが「人工関節」と理解してください。傷んだ太ももの骨とすねの骨の軟骨を削って表面を金属にて置換して、金属同士が擦 れないように間にプラスチックのような素材を入れて動きをスムースにしています。(図参照)
人工関節ってすごいですね!
それだけではないんです。実は人工膝関節の手術でO脚やX脚に変形した脚まで治療できてしまうのです。膝の変形があると腰を曲げてバランスを取って歩いて いる方が多く、膝の痛みと腰痛を合併していることが多いのですが、人工関節置換術で膝が真っ直ぐになると、腰も真っ直ぐに伸びるようになり、腰痛も軽減す る方が多いです。なかには、「10歳若返ったわ!」と喜ばれた方もいらっしゃいます。
では、実際にどのような方が「人工関節置換術」の対象になるのですか?
人工膝関節置換術の対象は変形性関節症や関節リウマチにより膝の軟骨や骨が削れて次のような症状がある方です。

・階段は手すりを使って1段ずつでないと昇れない
・痛くて買い物など外出や旅行をするのが億劫
・痛くて立ち仕事、農作業が長時間出来ない

これに加えて何よりも大事なことは、手術を受ける患者さま自身の「膝の痛みを軽くしたい」という前向きな姿勢です。
日常生活上で困っている関節の変形や痛みに関しては、原先生に何でも相談すればいいのですね。それでは最新の人工関節のトピックスについて教えてください。
最近の人工関節置換術の手術方法として、「MIS(最少侵襲手術の意)」があります。これまでは20cm程度の皮膚切開を加えていたところが、このMIS では膝の表面の傷の大きさが8cmぐらいと非常に小さいです。そのため、膝を伸ばす筋肉を傷めずにすみ、術後は早い方で1週間以内に杖歩行が可能になる方 もいらっしゃいます。また、術後早期に膝の曲がる角度の獲得も良好です。
どんどん復帰までの期間が短くなっているのですね。やはり人工関節は専門の医師に手術を依頼するのが良さそうですね!

以上、今回は人工関節置換術を専門にされている原先生にお話しを伺いました。

スポーツ医学科 大内洋

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