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第4回 リンパ浮腫の進行と症状の変化

リンパ浮腫の患肢では、増悪に伴い徐々にボリュームの増大を認めることが一般的です。しかし、ボリュームの左右差がある程度わかるようになった時点ではもうすでに中等症以上のリンパ浮腫になっていたり、その一方で中等症以上になっても左右差がほとんど見られないケースも多々あるため、ボリューム変化以外の症状にも注意する必要があります。

早期にリンパ浮腫を発見できることに超したことはありませんが、早期にははっきりとした自覚症状がなかったり、患肢の軽度のこわばり、だるさや疲労感、漠然とした違和感などの比較的軽い症状しかなかったりすることが多いため、リンパ浮腫の発症に気づかないことがほとんどです。

中等症へ進んでいくに従い、患肢の重苦しさや痛み、うずきなどの感覚異常、皮膚の圧迫感、手首・足首の柔軟性や手の握力の低下など、様々な自覚症状が起こります。また、衣服がきつくなった、指輪・腕時計・ブレスレットが装着しにくくなった、靴が履きにくくなった、正座がしにくくなったなど生活での変化が気になるようになってきます。

さらには重症へ進んでいくに従い、手指の細かい動きができない、箸が持てない、階段が上りづらい、歩行が困難になるなど生活に不自由が多くなってきます。また最も注意しなければいけない点は、皮膚が粗雑に変化したり、皮膚からリンパ液が流出するようになったり、患肢の蜂窩織炎(感染)が多くなることです

上記のようなリンパ浮腫の進行に伴う症状の変化には常に注意を払う必要があります。それ以上の増悪を防ぐためにも、すでにリンパ浮腫を発症して保存療法をすでに開始している方のみならず、発症はしていないががん手術時にリンパ節郭清を行いリンパ浮腫になるリスクが高い方もともに、定期的なリンパ浮腫の診察・検査はとても重要なのです。

文責:亀田総合病院・亀田京橋クリニック 乳腺科(リンパ浮腫担当)
医長 林 明辰(はやし あきたつ)

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