ページの先頭です

“相談する”ということ~フォーマル&インフォーマルな相談先~1

2011/09/01

病気から生還したけれど、後遺症として高次脳機能障害と診断された時、大抵の場合何も分からないところからスタートしなければならないのではないでしょうか。また、もしかすると高次脳機能障害ではないかと疑いを持った方もどこへ相談していいか分からないかもしれません。

あれこれ問題を抱えてどこに相談したらいいのか困った時、先生に相談したらいいのか、そもそも病院でいいのか? 役所に行ったらいいのか? ・・・などなど、迷ったら一度、ソーシャルワーカーに相談してみてください。

ソーシャルワーカーは、病気やケガなどから生じる生活上の様々な問題に対し、治療とは異なる社会福祉の立場から、支援(ソーシャルワーク)を行う職種です。各種制度の利用に関する相談をはじめ、経済的不安や療養生活の不安、療養場所、病院の機能(役割)、子育てや教育に関する不安、社会復帰の不安など、多岐に渡る相談に応じています。以前お伝えした高次脳機能障害支援コーディネーターとの繋がりも持ちます。そして、そこから地域の相談機関とネットワークの輪が繋がりはじめることも少なくありません。

ソーシャルワーカーを訪ねてくる患者さまやご家族は、往々にして先の見えないことに不安を抱きながらやってきます。「心配で頭がいっぱい、どこから話してよいやら・・・」と前置きし、話し始めます。中には「自分がもっと頑張らないといけないのだけど・・・」と自問自答して疲れ果てている方にも多く出会います。

患者さまやご家族が住み慣れた町でどう暮らすか、安心して暮らすにはどうしたら良いか、ソーシャルワーカーは地域であたりまえの生活が出来るように情報を集め、ご相談に見えた方々の力にしていきます。

人は困っていることを話すだけでも気持ちが落ち着くこともあれば、気持ちを整理することで問題解決の取っ掛かりが見えてくることもあります。まずは話してみることが大切です。ソーシャルワーカーは病院の相談室などにいることが多いので、ひとりで悩まず気軽に足を運んでみましょう。

「そうは言っても病院に行くまでもない。近場で相談できる機関はないだろうか?」と思う方もいらっしゃると思います。昨年度から県の委託を受け、当院が開始した高次脳機能障害支援普及事業で地域に向けて普及・啓発活動を行っています。市町村の窓口にご相談頂くと、場合によっては支援コーディネーターへ繋がるようにしてもらえるでしょう。お近くの福祉課や健康福祉センター(保健所)、地域包括支援センターなどにまず相談してみましょう。

高次脳機能障害という障害は、相談窓口の中でもまだまだ浸透していないので、「○○に行けば相談可能」と機関の実名を出してご紹介できる窓口が少ないのが現状です。そのような中で、安房・鴨川地区の健康福祉センター(保健所)、中核地域生活支援センターひだまり、鴨川市の福祉課・地域包括支援センター・社会福祉協議会で日々相談援助に携わっている方々と共に普及・啓発活動を開始しており、患者さまやご家族が気軽に相談でき、繋がりを持てる身近な相談窓口の輪が徐々に広がるよう、活動している最中です。

次回は、偶然これを読んでいるあなたにも出来ること。それを踏まえて、インフォーマル(非公的)な社会資源に関してお伝えしたいと思います。

亀田総合病院 総合相談室 ソーシャルワーカー 藤屋良恵

総合相談室のご案内

医療法人鉄蕉会 医療ポータルサイトについて

本サイトは、 医療法人鉄蕉会 が運営しております。