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令和初の新年を迎えて (理事長 亀田隆明) 2020/01/04

理事長
亀田 隆明

明けましておめでとうございます。

今年は、新しい元号となり初めて迎える年です。私は昭和27年の生まれですが、若い頃、長く続く昭和という元号はあまりにも日常で、変わるというイメージが湧きませんでした。

父は大正生まれで、よく年配の方々の話をするとき、「明治の人は~」と言っていましたが、そのうち「昭和の人は~」と言われるようになるのでしょう。

昭和から平成に変わり、時代が大きく動いたように、令和もまた大きな変化が起きる予感がします。先ず昨秋には、今までに経験したことないような台風が千葉県を中心に繰り返し襲いました。当法人において、鴨川の本院は基幹災害拠点病院という位置付けになっていることから、電気や水といったインフラ整備に長年力を注いできたことや、職員一人一人の自覚と日頃の訓練などにより目立った被災はなく、南房総の災害復旧に大きな力を発揮することが出来ました。しかし、館山市にある亀田ファミリークリニック館山では、停電や断水の影響で3日間の休診を余儀なくされ、周辺住民はもとより、職員の多くが被災しました。過去の経験則だけではもはや想定できないことが起こることも覚悟し、心して準備しなければならないと改めて感じます。

この気候変動の背景には、平成の30年間に起こった人間社会の変化が大きく影響していると思います。30数年前、初めて中国を訪問した時、街中にあふれかえる自転車の数に驚きました。そして市民の暮らしぶりはとても質素で、日本やアメリカの一般家庭のように電化製品に囲まれた暮らしとは全く違うものでした。

人口は当時も日本の10倍、この方たちが我々と同じように自動車に乗り、電化製品を使うようになったら果たして地球がもつのだろうかと思ったものです。今や中国の都市部では車があふれ、高層ビルが立ち並び、深刻な大気汚染が問題となっています。インドには行ったことがありませんが、人口では中国を追い越すほどで、この二大国だけでおよそ30億人が近代国家として成長してきており、自然環境への影響も地球規模で未知の領域に入ってきたのだと思います。

世界の秩序もアメリカ中心に保たれてきた安全保障や自由貿易、民主主義といった社会システムや価値観が大きく揺らぎ、先行きの不透明感は否めません。このような社会背景で迎えた令和の時代。大統領制の難しさを目の当たりにするにつれ、我が国における象徴天皇の存在の重さを感じます。新年を迎えるにあたり、改めて、私たちは良い伝統を尊重しながら、多様な価値観を受け入れ、変革を恐れずにチャレンジしてゆくことが重要だと感じています。

今年が皆さまにとりまして、実り多き一年となりますことをご祈念申し上げます。

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